【講演レポート】「素直で貪欲」な人が伸びる――演出家・野坂実氏が語るプロの世界

演技の世界で活躍するために、本当に必要なことって何だろう?
スーパーアイドルや有名声優たちの舞台を
数多く手がける演出家・野坂実氏による特別授業が
国際映像メディア専門学校で行われました。
プロの現場の話、演技の基本、そして「今、学生に伝えたいこと」。
その一つひとつが未来の俳優・声優を目指す学生たちの背中を押す内容となりました。
■ 講義:演技とは「心を動かすこと」
初回の講義では、演劇や演技に対する学生の興味や理解を深掘りしながら
専門学校と養成所の違いやプロの現場で求められる力について語ってくださいました。
野坂氏が強調したのは、「集中力」と「体力」の重要性。
演技とは、感情の動きや相手との関係性を受け取り、自分なりに返していくこと。
だからこそ、“自分の体と心がどう反応するか”を常に見つめ直すことが大切だといいます。

■ 実技①:体と心をリンクさせる「反射」のワーク
演技の基礎は、“受け取って、返す”の繰り返し。
5~6人のグループに分かれ、拍手や目線、動作といった
「反射」を用いたゲーム的なトレーニングを通して、
自分の心と体がどう動くかを感じ取りました。
途中からセリフや手のサインも加わり、関係性や距離感の表現までを体感的に学ぶことができました。
■ 実技②:二人芝居で“能動”を探る
2人一組の会話劇では、台本を覚えたあとに
それぞれに状況設定を加え、自然な振る舞いや癖も含めた演技を実施。
野坂氏いわく、「意味を理解し、目的を持って演じることが大事」。
単に動くのではなく、“なぜそうするのか”を考えながら演じることで、
よりリアルな表現が可能になるのです。
学生との質疑応答より(抜粋)
Q. プロへの指導で印象的だったことは?
A. 大御所も常に上を目指しています。『七色の声を持つレジェンド声優』はダメ出しノートが3冊分になったことも。『熱血系ベテラン俳優』は「正直にダメと言ってほしい」と言い、収録後に一人だけ残ってレッスンしたこともありました。素直さと貪欲さが成長には不可欠です。

Q. 声優を目指すうえで一番大事なことは?
A. 「演技力」です。音響監督が見ているのは“演技ができるかどうか”。新人は演技ができなければ二度目はないと思っておいたほうがいい。声や個性も大事ですが、何を求められているかを読み取れる力が最も大切です。

最後に:野坂氏からのメッセージ
東京では誘惑も多く、環境に流されやすい。
でも地方には、演技に集中できる環境があります。
毎日、演技について真剣に考え、学び続けることができる――それは、何よりの財産です。
「素直で貪欲であれ」。この言葉こそが、演技の道を歩むすべての人へのエールだと思います。
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