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YouTuber(ユーチューバー)とは?仕事内容やなり方を徹底解説!
YouTuber(ユーチューバー)とは?
YouTuberとは、動画投稿サイト「YouTube」に自らが作成したオリジナルの動画をアップロードし、多くの人々に見てもらう事を目指す動画クリエイターのことを指します。具体的には、自身の知識、スキル、体験、趣味などを動画として共有したり、エンターテイメント性のある動画を制作し公開することで、視聴者からの評価や反響を得ます。
なお、「YouTuber」は公式な職業名ではなく、YouTubeに動画をアップロードする行為そのものが認知され、「YouTuber」という言葉が広く使われるようになったと考えられます。個々のYouTuberが創り出すコンテンツは非常に多岐に渡ります。日々の生活を記録したブログ型の動画(Vlog)から、専門的な知識やスキルを教える教育動画、音楽やアニメーションなどのエンターテイメント動画まで幅広いジャンルが存在します。
YouTubeに動画をあげるメリットは何?
まず一つ目が、何よりたくさんの視聴者にアクセスできることです。YouTubeは全世界中のあらゆる年代の人々に対して、自分の動画を届けたい視聴者に直接アプローチすることができます。
二つ目は、創作の自由度の高さです。YouTubeは商業的な制約に縛られずに自由なコンテンツを制作し、発信することができます。自分自身を表現する手段としてYouTubeは非常に優れたプラットフォームと言えるでしょう。
そして三つ目は、収益化です。YouTubeは再生数やチャンネル登録者数が一定数を超えると、広告収入を得ることが可能になります。動画の質を高め、多くの視聴者から支持を得られるようになると、それが収入に繋がる可能性があります。
YouTuberの仕事内容
YouTuberは具体的にどのような仕事を行っているのでしょうか。
1. 動画の企画・制作
YouTuberの主な仕事は、動画の企画・制作です。これは個々のYouTuberのスタイルや特性によりますが、教育的な内容を伝えるチャンネル、ゲーム実況チャンネル、メイクレビューチャンネル、料理チャンネルなど、視聴者に面白いと思ってもらえるコンテンツを考え、制作するのが基本的な業務です。
2. 動画の編集・投稿
制作した動画を視聴者が見やすいように編集し、YouTubeに投稿します。
3. SNSマネージメント
自身のブランドやチャンネルのプロモーションを行うために、SNSの運用も重要な業務の一つです。ツイッターやインスタグラムなどに投稿したり、視聴者からのコメントに返信したりすることでコミュニケーションを取ります。
4. 広告・スポンサーシップの獲得
一部の大手YouTuberは企業からの商品提供やスポンサーシップを受けています。これは企業の製品やサービスを動画内で紹介し、それに対する報酬をもらうという形です。
5. ライブ配信
ライブ配信は、リアルタイムで視聴者とコミュニケーションできるという点で有利です。ライブ配信を通じて視聴者と直接話したり、寄付(スーパーチャット)を得ることもあります。
このように多岐にわたる仕事内容をこなすために、YouTuberは企画力、映像技術、コミュニケーション能力、マーケティングスキルなどを兼ね備えていることが求められます。
YouTuberになるために必要な撮影機材は?
YouTuberになる上で欠かせない機材はたくさんありますが、このコラムでは最初に準備しておくべきものを挙げていきます。参考にしてください。
1. パソコン
YouTuberになる上で欠かせない機材の一つとして、パソコンが挙げられます。パソコンは、動画の撮影から編集、アップロードまでの全てのプロセスにおいて必要となります。
まずはパソコンのスペックですが、CPUはCore i5以上、メモリは8GB以上が望ましいです。また、内臓ストレージは最低でも256GB以上のものを準備しておくと良いでしょう。そして編集作業を行いやすくするために大きめの15インチ以上のディスプレイを用意しておくと良いでしょう。
パソコン選びは動画作成活動に大きく影響します。活動スタイルや予算を考慮しながら最適な1台を選びましょう。
2. 動画編集ソフト
YouTuberとして高いクオリティのコンテンツを提供するためには、動画編集ソフトを駆使していきましょう。
動画編集ソフトは、撮影した映像のカット、色調整、音声編集、字幕や特殊効果の追加など、映像作品を制作する上で必要な機能を提供しており、視聴者にとって見やすく聞きやすい動画作成に役立ちます。
動画編集ソフトを使用することで、動画の質は大きく向上し、見た人が登録してくれる確率を高めることができます。後ほど適切な動画編集ソフトをご紹介いたします。
3. カメラ
YouTuberになるためには、まずは高画質な動画を撮影するためのカメラが必要です。もちろん、スマートフォンでも撮影は可能ですが、画質を比べると一目瞭然の差があります。
カメラの種類は一眼レフカメラやミラーレス一眼カメラを選ぶと、背景ぼかし機能や手振れ補正機能が付いているので撮影がしやすくなります。また、カメラのスペックに関してはフルHD(1920×1080ピクセル)以上の解像度、4K解像度(3840×2160ピクセル)のあるものを選ぶとさらに高画質な撮影が可能になります。
以上のように、撮影スタイルや内容、予算によって適したカメラは異なるので、自分のニーズをよく考えて選ぶことが大切です。
4. マイク
YouTuberに必要な撮影機材の1つに、マイクが挙げられます。マイクの選び方は、主に動画の内容や撮影環境によって変わるため、それぞれのニーズに合ったマイクを選ぶことが重要です。
コンデンサーマイク(複数人での撮影、ASMRなど)、ラべリアマイク(身に付けて使う一人での撮影)、ショットガンマイク(カメラに取り付けて使用する屋外の撮影やインタビューなど)などがあります。
マイクも高価なものから手頃なものまで様々な種類がありますので、自分のコンテンツに合わせて最適なものを選びましょう。
5. 照明ライト
高品質な映像作品を制作するためには、良質な照明が不可欠です。
主に使用する照明ライトは3種類あります。
– リングライト
主に顔などを明るく照らすようなライブ配信、メイク動画などに用いられます。
– LEDパネルライト
照射面積が広くいため、家具やルームツアーなどを撮影する際に便利です。
– ストロボライト
ストロボライトは一瞬だけ明るく照射するため、動きが多いシーンや音楽に合わせた演出が可能です。
自分がどのようなコンテンツを作るかによって必要となる照明は変わります。最初は低価格帯のものでも十分ですので、適切なライトを選びましょう。
YouTubeの動画を撮影する際のポイント
1. テーマの設定
撮影前に動画のテーマを設定し、それに沿った撮影をすることが大切です。テーマがぼんやりとしていると、視聴者は何を伝えたいのか理解できず、興味を失ってしまう可能性があります。
2. オーディオの質
画質が良くても音質が悪いと視聴時間が落ちます。ノイズの少ない環境での撮影やマイクの使用を検討しましょう。
3. 映像の安定性
手ブレやカメラの動きが激しいと画面酔いの恐れがあります。三脚の使用やカメラ手振れ防止機能の活用を心掛けましょう。
4. ライティング
被写体を明るくすることで動画の内容を理解しやすくします。自然光を活用する、あるいは照明ライトを使い、適切な明るさを維持しましょう。
5. エンターテイメント性
ただ情報を伝えるだけでなく、視聴者に楽しんでもらう要素を加えることが重要です。自分らしさを出す、ユーモラスな要素を取り入れるなどして、工夫しましょう。
YouTubeの動画編集におすすめのアプリ3選《スマホ編》
YouTubeの動画編集はスマホでも編集が可能です。ここでは、動画編集が初めての方でも扱いやすいスマホ向けの動画編集アプリを3つ紹介します。
1. CapCut
CapCutは、動画編集が初めてでも手軽に編集を楽しむことができるスマホアプリです。無料で始められるので初心者でも簡単かつ本格的な動画編集が可能です。
AIによる自動編集機能や豊富なエフェクト、フィルターなどがあるので自分だけの動画を作成することができます。また、CapCut独自の音楽や効果音もあるので動画の雰囲気を盛り上げることも簡単です。
2. PicsArt
PicsArtは、非常に人気のある画像&動画編集アプリケーションであり、10以上の言語での利用が可能で、200カ国以上の国と地域で利用されています。
動画をカット・トリミングする機能や、特定の場面にテキストやステッカーを追加できる機能、BGMの追加や音量の調整、フィルターのプリセットも充実しています。グラフィックも豊富で美しく、演出も手軽にできます。
編集ソフト初心者でも、直感的な操作で思い通りの動画を編集することができます。
3. YouCut
YouCutも使いやすい直感的な操作画面と、多種多様な動画編集機能で、手軽にプロ並みの動画制作が可能です。
動画のカットや分割、サウンドエフェクト、フィルター機能など充実しています。また、画質設定機能もあり、出力する動画の画質を低画質から高画質まで自由に設定できます。
基本的に無料で利用でき、プレミアムプランに登録すると広告が非表示され、より動画編集に集中できるでしょう。
YouTubeの動画編集におすすめのソフト3選《PC編》
ここでは、パソコンで使用できる初心者向けおすすめの動画編集ソフトを3つ紹介します。
1. Microsoftフォト(Windows)
Microsoftフォトはシンプルなインターフェースですが、機能が充実しており、初心者から中級者まで広く利用されています。
このソフトでは、動画のトリミングや複数動画の結合などの基本的な編集機能、そして3Dエフェクトの追加、画質の調整や音量調節、BGMの追加など、多彩な編集が可能です。
また、自動ビデオ作成機能も魅力の一つで、選択した写真や動画を投入するとBGMとエフェクトを自動で付けてくれるので、初心者でも簡単にオシャレな動画を作成できます。
2. iMovie(mac)
iMovieは、Appleが提供する、Mac専用の動画編集ソフトです。本格的な映像制作から短い動画まで、幅広いニーズに応えることが可能で、その使いやすさから初心者にもおすすめのツールです。
iMovieの特徴として、豊富なテンプレートや効果音、iTunesからインポートした音楽を使用することも可能です。そして直接共有もできるので簡単にYoutubeにシェアができます。
既にApple製品をお持ちの方は手軽に始めることができますのでぜひ活用してください。
3. Adobe Premiere Pro
Adobe Premiere Proは、映画制作やTV放送、ウェブ等の多種多様なメディア向けの動画編集が行えるプロ向けソフトウェアです。編集作業に慣れてきた方にはこちらのソフトをお勧めします。
特徴はその豊富な編集ツールと機能性です。基本的なカット編集や、色彩補正、エフェクト、テキスト挿入など、必要な機能が全て揃っていますし、After Effectsとの相性も抜群で、より高度な映像制作も手軽に行えます。
しかし、Premiere Proはその機能の豊富さがゆえに操作が難しいと感じる初心者の方も多いです。また、Premiere Proは月額制のライセンス料が必要なので費用がかかります。しかし公式チュートリアルや多数の解説動画があるので、操作に慣れればその扱いやすさと編集の自由度の高さから、満足度は非常に高いソフトウェアです。
YouTubeの動画を公開するときのポイント
YouTubeに動画を公開する際は、ただアップロードするだけでなく、以下のポイントを意識して行うとより効果的です。
1. タイトルと説明文の工夫
視聴者が動画をクリックするかどうかは、タイトルと説明文に大きくかかわっています。何の動画であるか瞬時に理解でき、興味を引くようなタイトルと説明文を作成しましょう。
2. サムネイル選び
サムネイルは、視聴者が動画を選ぶ際の大きな判断材料となります。鮮やかな色彩、キャッチーな画像、わかりやすい文字などを用いて興味を引くことが重要です。
3. タグを付ける
動画の内容や関連するキーワードをタグとして付け加えておくと、検索結果に表示されやすくなります。
4. アウトロを追加する
動画の最後に視聴者へのメッセージや次に見てほしい動画のリンク、チャンネル登録の呼びかけなどを加えることで、視聴者のアクションを促しやすくなるでしょう。
YouTubeでlive配信する方法とは?
YouTubeでlive配信することは、視聴者とリアルタイムで交流しながらコンテンツを共有する素晴らしい方法です。しかし初めての人にとっては少し複雑に感じるかもしれません。ここでは基本的な手順と必要な設定について説明します。
まず初めに条件があります。チャンネル登録者数が1000人以上であることと、公式にYouTubeパートナープログラムに参加していることが条件となります。
次に、live配信の開始手順を説明します。右上のカメラアイコンをクリックし、「ライブ配信を作成」を選択します。配信タイトルや配信時間、視聴者の年齢制限などを設定した後、「すぐにライブ配信を開始」を選びます。
ライブ配信が始まったら、チャットボックスを通じて視聴者とのコミュニケーションを楽しむことができます。また、配信内容は事後で録画され、アーカイブとして再生リストに追加されます。
live配信を終了する場合は、「ライブ配信を終了」ボタンをクリックします。
このように、YouTubeのlive配信は視聴者と直接コミュニケーションを取るための貴重なツールです。ぜひ活用してみてください。
YouTube Liveに必要な機材はある?
YouTube Liveの配信は基本的には通常のYouTube動画を上げる際に必要な機材と変わりはありません。ですが、LIVE配信には有線のインターネット接続が必要不可欠です。Wi-Fiでも配信は可能ですが、配信中の接続不安定や画質の低下を防ぐためにも活用することが望ましいです。
人気YouTuberになるには?
YouTubeで人気YouTuberになるための方法とは何でしょうか?
1. 人気なジャンルを選ぶ
YouTubeでの人気ジャンルを選ぶことは、成功のための第一歩と言えるでしょう。
① エンタメ
コメディーやドッキリなど
② ゲーム
プレイ動画やレビュー、ゲーム実況など
③ ライフスタイル
日常生活や旅行などのVlog、ファッションなど
④ ビジネス/教育
ビジネスアドバイスやDIYガイド、学習教材など
⑤ ビューティ/メイク
メイク方法やレビューなどを紹介
2. 視聴者が見たい動画を制作する
YouTuberを目指す上で重要なのは、「視聴者が見たい動画」を作ることです。
① 市場調査
YouTubeのトレンドを見てたり、目指すジャンルの人気動画をチェックして分析
② コンテンツ設計
オリジナリティを追求するだけでなく、視聴者の関心や流行りを反映した動画制作で視聴者が喜ぶような企画の考案
③ フィードバックの収集と反映
動画を公開したら視聴者からのフィードバック(コメントや評価、視聴時間)から視聴者の反応を分析・反映
④ 品質の向上
内容だけでなく映像品質や音質、編集技術も含めた総合的な品質
3. キャラクターを作り上げる
人気YouTuberになるために必要な要素のひとつが、自分自身のブランド化です。
① 自己分析
自分の長所、短所、特技や得意な事、好きな事を明確にし、自分独自のキャラクター設定を行います。
② 視聴者目線で考える
次に自分を視聴者目線で捉え、自分にどのような印象を持つかを想像します。不足している部分を補うか、逆に際立つ部分を強調することで自分独自のキャラクターを演出します。
③ 他のYouTuberから学ぶ
他の人気YouTuberのキャラクター作りも参考になります。各YouTuberの特色やブランディング手法を見て、自分のキャラクター作りに応用していきましょう。
4. 多くの人に登録してもらう
YouTubeチャンネルの成功は、視聴者の数とともに、登録者数も大きな要素となります。
① チャンネル登録のお願い
動画内や概要欄で登録を促す
② 定期的な動画配信
投稿日を決めて定期的に情報発信する
③ 積極的なコミュニケーション
コメント返信や他のSNSで発信
④ コラボ企画
他のYouTuberとコラボして相互に登録者数増加を目指す
5. 人気の動画を真似する
YouTuberとして立ち上げの初期段階で、自身が何を発信すべきかアイデアに悩んだ時は、自分が好きで、視聴者からも人気のある動画を参考にしましょう。
しかし、「真似する」とはいっても、そのままコピーするのではなく元の動画の良い要素を理解し、それを自分なりにアレンジした形で表現することが重要です。
また、人気動画を真似ることで自身の動画編集技術や構成の知識も自然と身についていくでしょう。
YouTuberとして広告収入を得るには?
YouTuberとして広告収入を得るには、「過去12ヶ月間で4000時間以上の合計視聴時間があり、かつ1000人以上のチャンネル登録者がいる」ことが求められます。
初めにYouTubeのパートナープログラムに参加しましょう。参加するためには、上述した条件を満たすと共に、YouTubeのコミュニティガイドライン遵守が必要です。
パートナープログラムに参加できれば、動画マネージャーの「動画編集」にて、「広告表示」の設定を行いましょう。視聴者が動画を見るたびに、広告表示から収益が発生します。
広告収入は主に2つの形で発生し、ひとつは「表示型広告」といい、動画の上やサイドに表示される広告から得られます。もうひとつは「見込みクリック型広告」といって、視聴者が広告をクリックして広告主のサイトを訪れることで得られます。
以上が、YouTuberが広告収入を得る基本的な流れとなります。ただし実際の収益には視聴者の地域や広告主の予算など、様々な要素が影響しますので、注意が必要です。
本格的に映像クリエイターを目指すなら国際映像メディア専門学校
YouTubeでの活動や映像制作が自分の目指す道だと思ったら、映像教育機関での学びを考えてみてはいかがでしょうか。
国際映像メディア専門学校ではYouTubeに限らず、映像制作全般を学べます。専門的な知識はもちろん、プロとして活動するためのさまざまなスキルを身につけることが可能です。
映画制作、テレビ制作、CF制作など幅広くカバーしたカリキュラムを設定しており、座学だけでなく、自分で実際に映像を作る実践的な授業も多いため、自身の技術力を確実にレベルアップさせることが可能です。
また、映像業界で活躍する一流の講師陣から直接指導を受けられるため、実践的な知識や経験をたくさん学ぶことができます。また、同じ映像制作に情熱を持つ仲間との出会いは、自身の創作意欲を刺激すること間違いなしです。
国際映像メディア専門学校で、YouTubeを超えて本格的な映像クリエイターとしてのキャリアを目指してみませんか?