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公開日:2025.10.10 最終更新日:2025.10.10
メディア・マスコミ

メディア・マスコミ業界とは?職種別の仕事内容や向いている人の特徴を解説

メディア・マスコミ業界とは?

テレビ、新聞、雑誌、ラジオ、インターネットやSNSなど、私たちが普段から目にしたり耳にしたりする「情報を届けるもの」をつくっているのがメディア・マスコミ業界です。ニュースを伝えるだけでなく、バラエティ番組やアニメ、映画、YouTube動画の制作、広告やイベントの企画なども含まれます。「マスコミ」とは「マス・コミュニケーション」の略で、“たくさんの人に情報を伝える”という意味です。世の中の出来事をわかりやすく伝えたり、楽しいコンテンツで人を笑顔にしたりするのが役割で、多くの人に影響を与える仕事でもあります。表に立つアナウンサーやタレントだけでなく、裏方で番組を企画するディレクターや記事を書く記者、映像を編集するクリエイターなど、さまざまな職種が力を合わせて成り立っている業界です。

メディア・マスコミ業界の現状

メディア・マスコミ業界は今、大きな変化の真っ只中にあります。昔はテレビや新聞、雑誌などが情報の中心でしたが、最近はスマホやSNSからニュースやエンタメを見る人が増えています。YouTubeやTikTokなど「個人が発信するメディア」が強くなっていて、従来のテレビ局や新聞社もネット配信やSNSに力を入れるようになりました。つまり「情報をどう伝えるか」の形が多様化しているのです。一方で、視聴率や新聞の発行部数が下がるなど、従来型メディアは厳しい状況に直面しています。さらに、正しい情報と誤った情報が入り混じる時代になったため、「信頼できる情報をどう届けるか」も大きな課題です。メディア・マスコミ業界は変化に対応しながら、新しい形で人々に役立つ情報や楽しいコンテンツを届けていくことが求められています。

メディア・マスコミ業界のトレンド

メディア・マスコミ業界の大きなトレンドのひとつが「インターネット化」です。昔はテレビや新聞が情報の中心でしたが、今は多くの人がスマホでニュースを見たり、YouTubeやTikTokで動画を楽しんだりしています。こうした変化に対応するため、テレビ局や新聞社も自社の番組をネット配信したり、記事をスマホ向けに出したりするようになりました。たとえば、テレビ番組をリアルタイムでネット配信する「TVer」や、新聞の有料ウェブ版などがその例です。また、SNSを通じて話題を広げる「バズ」も重要な戦略になっていて、メディア各社はTikTokやX(旧Twitter)などで積極的に情報を発信しています。つまり、これからのメディアは「放送や紙だけに頼らず、ネットを通していかに多くの人に届けるか」がポイントになっているのです。中高生のみなさんにとっても、普段スマホで見ている動画や記事はすでに業界の最前線のトレンドなのです。

メディア・マスコミ業界における5つの分野【職種・仕事内容・有名企業】

メディア・マスコミ業界は、多くの人に情報やエンタメを届けるためにさまざまな分野・職種が存在します。ここでは代表的な5つの分野について、仕事内容や有名企業とあわせて紹介します。

① 放送メディア(テレビ・ラジオ)

項目内容
主な職種アナウンサー、ディレクター、プロデューサー、放送作家、技術スタッフ(カメラ・音響・照明)
仕事内容テレビやラジオ番組を企画・制作し、情報やエンタメを届ける仕事。ディレクターは番組全体の流れを指揮し、アナウンサーはニュースや番組進行を担当。カメラや音響スタッフは機材を操作し、放送作家は台本を作成する。放送局は生放送や収録を通して社会に影響力を持つ役割を果たす。
有名企業NHK、日本テレビ、TBS、フジテレビ、テレビ朝日、テレビ東京、文化放送、ニッポン放送

② 新聞・出版メディア

項目内容
主な職種記者、編集者、校正者、写真記者、営業
仕事内容社会や地域の出来事を取材・執筆する記者、記事を整理して紙面をつくる編集者、誤字脱字をチェックする校正者などが活躍。雑誌や書籍の出版では、企画を立てて作家やライターと連携する仕事も多い。広告を扱う営業も重要な役割。正確さとスピード感が求められる分野。
有名企業朝日新聞社、読売新聞社、毎日新聞社、講談社、集英社、KADOKAWA

③ 広告・PRメディア

項目内容
主な職種広告プランナー、コピーライター、アートディレクター、デザイナー、PR担当
仕事内容企業や商品の魅力を世の中に広める仕事。広告プランナーはキャンペーン全体を企画し、コピーライターはキャッチコピーを考える。アートディレクターやデザイナーは広告のビジュアルを担当。PR担当は企業イメージを上げるための広報活動を行う。創造性と発信力が求められる。
有名企業電通、博報堂、ADK、サイバーエージェント

④ Web・デジタルメディア

項目内容
主な職種Webライター、動画クリエイター、SNS運用担当、Webマーケター、データアナリスト
仕事内容ネット記事や動画を作成し、SNSやWebサイトを通じて発信する分野。再生回数や閲覧数を分析し、より多くの人に届くよう工夫する。YouTuberやインフルエンサーと連携することも増えている。スピード感と柔軟な発想がカギで、若い世代が活躍しやすい領域。
有名企業UUUM、LINEヤフー、Google(YouTube)、Netflix

⑤ 映像・映画制作

項目内容
主な職種映画監督、脚本家、プロデューサー、カメラマン、映像編集者、制作進行
仕事内容映画やドラマ、CM、MV(ミュージックビデオ)などの映像作品を作る分野。監督や脚本家が作品を構想し、プロデューサーが資金やスタッフをまとめる。カメラマンは映像を撮影し、編集者が仕上げを行う。長期間にわたる制作も多く、チームワークが欠かせない。
有名企業東宝、松竹、東映、日活、東北新社

メディア・マスコミ業界に向いている人の特徴

メディア・マスコミ業界は多くの人に影響を与えるやりがいのある仕事ですが、求められる資質もさまざまです。ここでは、この業界で活躍しやすい人の特徴をわかりやすく紹介します。

トレンドに敏感で情報収集力に優れた人

メディア・マスコミ業界では「今、何が流行っているのか」「どんなニュースが注目されているのか」をいち早くキャッチする力が大切です。SNSやネット記事、街中の広告などから情報を集め、次にヒットしそうなものを予測できる人は重宝されます。流行に興味を持ち、自分から調べて発信するのが得意な人に向いています。

コミュニケーション能力が高い人

番組制作や記事づくりは、ひとりで完結するのではなく多くの人と協力して進めます。取材相手から話を引き出したり、スタッフ同士で意見をまとめたりするためには、相手の話をよく聞いて理解し、自分の考えをわかりやすく伝える力が必要です。人と話すのが好きで、チームで動くのが得意な人にぴったりです。

体力面・精神面の強さに自信がある人

メディアの現場は時間に追われることが多く、徹夜での編集や長時間のロケが発生することもあります。大変な状況でも最後までやりきる体力と、トラブルが起きても冷静に対応できる精神力が求められます。ハードな環境でも前向きに挑戦できる人や、プレッシャーに強い人はこの業界で活躍しやすいでしょう。

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メディア・マスコミ業界の将来性

メディア・マスコミ業界は、これからも社会に欠かせない存在であり続けます。ただし、昔のようにテレビや新聞だけが情報の中心ではなくなり、インターネットやSNSとの融合がますます重要になります。たとえば、テレビ番組をスマホで同時配信したり、新聞社が動画ニュースを流したりするのは当たり前になっています。さらに、AIを使った記事作成や映像編集など、新しい技術も活用されるようになっています。その一方で、フェイクニュースや情報の偏りといった課題もあるため、正しい情報をどう届けるかが今後の大きなテーマです。これからのメディア業界は「速さ」だけでなく「信頼性」や「多様な視点」を持つことが求められ、多くの可能性が広がっています。

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i-MEDIA事務局
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この記事は、i-MEDIA事務局が記事の監修をしています。

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