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ナレーターになるには?主な仕事内容や平均年収、必要なスキルを解説

テレビやラジオ、CM、アニメ、YouTubeなど、さまざまなメディアで活躍する「ナレーター」。声だけで情景や感情を伝えるプロフェッショナルです。
本コラムでは、ナレーターの仕事内容や求められるスキル、なるための方法、気になる平均年収までわかりやすく解説します。
ナレーターとは?
ナレーターとは、テレビ番組やCM、ドキュメンタリーなどで、映像に合わせて言葉で説明や語りをする仕事です。
出演者の代わりに内容を伝えたり、映像の雰囲気をより深めたりするのが役目です。
たとえばニュース番組の「○○についてお伝えします」という声や、バラエティ番組のナレーションもそのひとつ。声優のようにキャラクターを演じるのではなく、聞きやすい声と伝える力で番組を支えるのがナレーターです。
ナレーターとアナウンサーの違い
ナレーターとアナウンサーは、どちらも「声で伝える仕事」ですが、役割や活躍する場面が少し違います。
アナウンサーは、ニュースやスポーツ中継などで正確に情報を伝えるのが仕事です。自分の感情をあまり出さず、誰が聞いてもわかりやすいように話す力が求められます。
一方ナレーターは、テレビ番組やCM、ドキュメンタリーなどで声の表現を使って雰囲気を作り出す仕事です。映像に合わせて感情をこめたり、語り方でストーリーを盛り上げたりします。
つまり、アナウンサーは「情報を伝える人」、ナレーターは「物語を語る人」というイメージです。どちらも“声で伝えるプロ”ですが、表現の目的が大きく異なります。
ナレーターと声優の違い
ナレーターと声優は、どちらもマイクの前で声だけで表現する仕事ですが、目的や表現の仕方が少し違います。
声優は、アニメや映画、ゲームなどでキャラクターの声を演じる仕事です。キャラクターの性格や感情を声で表現し、まるでその人が本当に存在しているように聞かせることが求められます。
一方ナレーターは、テレビ番組やCM、ドキュメンタリーなどで映像や内容を「語る」役割を担当します。キャラクターになりきるのではなく、聞き手にわかりやすく、時には感情をこめて状況や情報を伝えます。
つまり、声優が「登場人物になって演じる人」なら、ナレーターは「物語を伝える語り手」。どちらも声の魅力を活かせる人気の仕事です。

ナレーターの仕事について
次ではナレーターの仕事内容や働き方、平均年収について解説していきます。
ナレーターの仕事内容と主な活躍シーン
ナレーターの仕事は、映像や音声に合わせて言葉を読み上げ、情報や感情をわかりやすく伝えることです。番組や映像作品の世界観を声で表現し、聞き手の理解や感情を導く“語りのプロ”として活躍します。
たとえばドキュメンタリーでは落ち着いた声で事実を伝え、バラエティ番組ではテンポよく明るく語るなど、内容に合わせた表現力が求められます。収録では原稿を読み上げるだけでなく、声のトーン・スピード・間の取り方を工夫し、作品の雰囲気を作り上げることも重要な仕事です。
最近ではYouTubeや企業のPR動画など、活躍の場も広がっており、スタジオ収録だけでなく自宅からナレーションを収録するケースも増えています。
主な活躍シーン
- テレビ番組(バラエティ・ドキュメンタリー・情報番組など)
- ラジオ番組やCMナレーション
- 企業・商品PR動画、Web広告
- 映画やアニメの予告編
- YouTubeやSNS動画のナレーション
- イベントや展示会の案内音声
ナレーターの働き方・キャリア
ナレーターには、テレビ局などの仕事を請け負う事務所に所属して活動する人と、自分で仕事を見つけて活動するフリーランスのナレーターの2つの働き方があります。それぞれにメリットや特徴があり、どちらの道を選ぶかで仕事の幅やスタイルが変わります。ここでは、それぞれの働き方やキャリアの違いについて詳しく紹介します。
事務所に所属
事務所所属のナレーターは、声優事務所やナレーション専門のプロダクションに所属し、仕事の紹介を受けながら活動します。オーディション情報や案件の管理、スケジュール調整を事務所がサポートしてくれるため、安定して仕事を続けやすいのが特徴です。新人のうちは先輩の収録に立ち会い、現場の流れを学ぶことも多く、成長のチャンスが豊富です。実績を積むことで、テレビ番組やCMなど大きな仕事に挑戦できるようになります。自分の力だけで営業する必要がない分、信頼できる事務所と出会うことが大切です。
フリーランスとして活動
フリーランスのナレーターは、事務所に所属せず、自分のスキルと人脈で仕事を獲得していく働き方です。仕事の幅は広く、テレビやラジオだけでなく、企業のPR動画やYouTube、ナレーションアプリなど、さまざまなメディアで活躍できます。スケジュールを自由に決められる反面、営業・契約・収録などをすべて自分で行う必要があるため、自己管理能力が求められます。最近では、オンラインでのオーディションや宅録(自宅録音)環境を整えて活動する人も増加中。自分の声や技術を発信しながら、自由度の高い働き方を実現できるのがフリーランスの魅力です。
ナレーターの報酬・平均年収
ナレーターの報酬や年収は、どんな仕事をしているかやどのくらい経験を積んでいるかによって大きく変わります。
はじめのうちは、1本あたり数千円ほどの仕事からスタートする人もいますが、経験を重ねて実力が認められると、テレビ番組やCMのナレーションなど、1本で数万円から数十万円になることもあります。
事務所に所属しているナレーターは、仕事を紹介してもらえる安心感がありますが、その分、報酬の一部をマネジメント料として事務所に支払う仕組みです。
逆にフリーランスの場合は、すべて自分で仕事を見つけなければなりませんが、報酬をそのまま自分の収入にできます。
平均年収はおおよそ300万円〜600万円ほどと言われています。
ただし、人気番組や有名CMを担当するようなベテランナレーターになると、年収1000万円以上を稼ぐ人もいます。
自分の声や表現力を磨けば磨くほどチャンスが広がる、やりがいのある仕事です。

未経験でも大丈夫!基礎からしっかり学べる!
ナレーターになるには
ナレーターになるためには、ただ「声がいい」だけではなく、伝える力や表現力、そして継続的な努力が必要です。ここでは、ナレーターを目指すための具体的なステップについて、詳しく解説していきます。
専門学校や養成所で基礎から学ぶ
ナレーターを目指す第一歩としておすすめなのが、声の仕事を専門的に学べる学校や養成所に通うことです。
発声や滑舌、イントネーションなどの基礎をしっかり身につけることで、聞き取りやすく表現力のある声を出せるようになります。また、映像や音楽に合わせて読む練習や、実際のナレーション収録体験ができる学校もあります。プロの講師から直接指導を受けられるのは大きなメリットです。
初心者からでも安心してスタートでき、同じ夢を持つ仲間と学び合える環境です。将来、オーディションや事務所所属を目指すためにも、専門学校で基礎力をつけることが成功への近道です。
芸能事務所に所属する
ナレーターとして活躍するには、芸能事務所やナレーション専門のプロダクションに所属する道もあります。
事務所に所属すると、テレビ番組やCMなどの仕事を紹介してもらえるため、チャンスがぐっと広がります。新人のうちはボイスサンプルやオーディションを通して、自分の声を知ってもらうことが大切です。
事務所はマネージャーがスケジュールや契約をサポートしてくれるので、安心して仕事に集中できます。
所属には実力や人柄も見られるため、学校で学んだスキルと礼儀、積極性が大きな武器になります。まずは事務所の説明会やオーディション情報をチェックしてみましょう。
ボイスサンプルから選ばれる
ナレーターの仕事を得るためには、自分の声をアピールする「ボイスサンプル」がとても重要です。
ボイスサンプルとは、自分の声の特徴や表現力をまとめた音声のことを言います。
テレビ番組のナレーション風、CM風、落ち着いたトーンなど、いくつかのパターンを録音して制作します。事務所や制作会社はこのサンプルを聞いて、「この声は番組に合いそう」と判断し、仕事を依頼します。つまり、ボイスサンプルはナレーターの“名刺”のようなもの。
録音は専門学校やスタジオでサポートしてもらえる場合もあります。自分の声の魅力を最大限に伝えるために、聞きやすさ・感情表現・原稿選びを意識することが大切です。

ナレーターになるために必要なスキル・資格
ナレーターになるために特別な資格は必要ありませんが、声を使って伝えるためのスキルは欠かせません。ここでは、ナレーターに求められる主な能力や身につけておきたいポイントを紹介します。
表現力と演技力
ナレーターにとって「表現力と演技力」はとても大切なスキルです。
たとえば、同じ文章でも、明るく元気に読むのか、しっとり落ち着いて読むのかで、聞く人が受け取る印象はまったく変わります。声のトーン、速さ、強弱、間(ま)などを調整して、言葉の裏にある感情を表すのがナレーターの仕事です。
アニメのキャラクターのように大げさに演じるわけではありませんが、映像や内容に合った声の「演技」をすることが求められます。
聞く人が自然と引き込まれるような声を届けるために、日常生活でも感情を込めて読む練習をすると良いでしょう。
原稿を読み解く読解力
ナレーターは、渡された原稿をただ読むだけではありません。文章の中から「何を伝えたいのか」「どんな雰囲気なのか」を正確に読み取る必要があります。これが「読解力」です。
たとえばニュース原稿なら落ち着いて正確に、バラエティ番組ならテンポよく楽しくなど、内容によって声の使い方を変えます。読む前にしっかり原稿を理解しておくことで、より自然で伝わるナレーションができます。
普段から本を読んだり、ニュースを聞いたりして、言葉の使われ方や話の流れを意識することが、読解力を高める練習になります。
文章を汲み取る理解力
ナレーターは、書かれている言葉の「表面」だけでなく、「その言葉の裏にある思いや意図」まで感じ取る力が必要です。
たとえば「楽しかった」という一言でも、うれしい気持ちなのか、少し切ない思い出なのかで声のトーンは変わります。文章の意図を理解することで、聞く人の心により深く響く表現ができるのです。
そのためには、普段から人の話をよく聞き、「この人はどんな気持ちで話しているのかな?」と考える習慣を持つことが大切です。言葉の奥にある感情を感じ取る力が、魅力的なナレーションにつながります。
ナレーターに向いている人の特徴
ナレーターには、声の魅力だけでなく、言葉を届ける力や感情を表現する力が求められます。ここでは、ナレーターに向いている人の特徴をわかりやすく紹介します。
文章を声に出して読むのが好きな人
ナレーターは、原稿を声に出して読む仕事です。
そのため、もともと「本を読むのが好き」「朗読が得意」「セリフを読むのが楽しい」と感じる人にぴったりです。読むことを楽しめる人は、声のトーンやリズムを工夫したり、聞きやすく伝える力を自然と身につけやすいからです。
また、学校の音読や発表のときに「伝え方」を意識できる人も向いています。上手に読むことよりも、「聞く人にどう伝わるか」を考えて読むことが大切です。
普段から好きな文章を声に出して読んでみることで、表現力をどんどん伸ばすことができます。
想像力が豊かで自己表現が得意な人
ナレーターの仕事は、ただ原稿を読むだけでなく、文章の中にある感情や情景を想像して声で表現することです。
たとえば「悲しい話」なら静かに語り、「楽しい場面」なら明るくテンポよく話すなど、想像力を働かせて声の演技を変えていきます。
だからこそ、物語を読むのが好きな人や、自分の感じたことを声や表情で表現するのが得意な人には向いています。想像力が豊かだと、聞く人の心に届くようなリアルな語りができるようになります。
日常生活でも、いろんな場面で「もし自分ならどう感じるか」を考えてみると、表現力が磨かれます。
コミュニケーション能力が高い人
ナレーターは一人で話しているように見えて、実は多くの人と関わりながら仕事をしています。番組のディレクターや音響スタッフと一緒に作品を作るため、相手の意図を理解し、自分の考えをしっかり伝えるコミュニケーション能力がとても大切です。
たとえば「もう少し優しい感じでお願いします」と言われたときに、その意図をすぐに理解して声で表現できる人は、現場でも信頼されます。相手の話をよく聞き、求められていることを感じ取る力がある人ほど、より良いナレーションができます。
普段から人の話を丁寧に聞いたり、明るく話す練習をすることが、ナレーターとしての第一歩になります。
ナレーターの将来性
ナレーターの仕事は、これからの時代にも大きな可能性があります。昔はテレビやラジオが中心でしたが、今ではYouTube・SNS動画・企業のPR映像・ナレーション付きアプリなど、声の仕事の場がどんどん増えています。映像コンテンツが多様化している今、「声で伝える力」を持つナレーターはますます必要とされています。
さらに、AIの合成音声が発展しても、人の声には「温かみ」や「感情」があります。
たとえば感動的なドキュメンタリーや心に残るCMなどは、人の声でなければ伝わらないものです。そのため、人に寄り添えるナレーターの価値はこれからも高まっていくでしょう。
今後は、自宅で録音できる「宅録ナレーター」や、SNSを使って自分の声を発信するナレーターも増えています。自分の努力や工夫次第でチャンスをつかめる、夢のある仕事です。

ナレーターを目指すなら国際映像メディア専門学校
ナレーターを目指すなら、国際映像メディア専門学校(i-MEDIA)がおすすめです。
声優・俳優・VTuberなど、声で表現するプロを育てる環境が整っており、発声や滑舌、表現力を基礎から学べます。プロ仕様のスタジオでの実習や、現役ナレーターによる指導も魅力の一つです。
ナレーションだけでなく、映像・音響など幅広い知識も身につくので、将来の選択肢が広がります。あなたの「声の力」を磨いて、聞く人の心に届くナレーターを目指しましょう。
まとめ
ナレーターは、声で情報や感情を伝える“声のプロフェッショナル”です。
テレビ番組やCM、アニメ、イベントなど、活躍の場はとても広く、今後も映像や音声コンテンツの需要が増える中で、ますます注目される仕事です。自分の声で人の心を動かしたい人、話すことが好きな人にはぴったりの職業といえます。
専門学校でしっかり基礎から学べば、プロとしての道も開けます。あなたの声が、誰かの心に届く日がきっと来るはずです。
執筆者
この記事は、i-MEDIA事務局が記事の監修をしています。











